二人に起こった奇妙な出来事

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「ここは嫌がってないみたいだけど?」 そんな風に言われて悔しいのに、 「まず、クチでしてあげる」 と屈み込みベルトを外そうとする彼女に、動けない。 カチャリとベルトが外された瞬間、 「触るな!」 と女性の声が響いたと同時に、彼女の身体が突き飛ばされた。 驚いて顔を上げると、そこには『可愛』の姿の樹利。 立ち塞がり、 「汚い手で勝手に触ってんなよ、とっとと出て行け」 と恐ろしい迫力でそう告げた『可愛』の姿をした樹利に、愛羅は仰天したように目を開き、 「な、何よ、冗談じゃない。 大人しそうな顔して結構怖いのね? でも、樹利はその気だったみたいだけど? 樹利、今度ゆっくり続きをシましょ?」 と捨て台詞を吐いて、逃げるように控え室を出て行った。 
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