二人に起こった奇妙な出来事

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二人きりになり、樹利はフゥと息をついて、睨むように腕を組んだ。 「可愛……あんな女に触らせてんなよ」 「だ、だって、どうしていいか分からなくて。 樹利だったらどうするの?いきなり抱きつかれたんだよ?」 「いきなり抱きつかれたら両手で肩をつかんで引き離す! あそこを触られそうになったら、それとなく腰をそらす! そうやって女からの攻撃はかわしていくんだよ!」 と強い口調で告げた樹利に、可愛は「そ、そうなんだ」と頬を赤らめた。 すでにベルトを外され、下着が見えている姿を眺め、   「どこまでサレた?」 と樹利は目を細めた。 「どこまでって?」 「あいつ屈み込んでたけど、まさか……」 「さ、されてない、されてないよ!手でちょっと触られただけ」
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