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―――可愛と迎える朝が好きだ。
窓から差し込む朝陽をなんとなく感じながら腕を伸ばすと、触れるのは小さな肩。
その肩を引き寄せて、腕の中に抱き寄せる。
まだ夢うつつの中、彼女のこめかみにキスをして、そっと目を開けるとスヤスヤと心地良さそうに眠る愛らしい寝顔に、キュンと胸が詰まる。
樹利は、窓から差し込む朝陽に目を覚まし、いつものようにそっと腕を伸ばした。
そう、手に触れるのは小さな肩……。
しかしその時触れたのは、堅いガッチリとした肩だった。
―――あれ?
めちゃくちゃガッチリした肩だな。
不思議に思いながらその背中に手を触れると、細身だけど筋肉質な、定期的にトレーニングをしているような背中であることが感じられた。
……ん?
目を閉じた状態で戸惑いながら、確かめるように可愛の胸にそっと手を回すと、掌に触れるは柔らかな膨らみではなく、筋肉質な男の胸のようで――――
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