二人に起こった奇妙な出来事

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樹利は呆れたように身体を起こし、ベッドの引き出しを開けて「はい」と差し出した。 「えっ、これ、私が自分でつけるんですか?」 目を丸くする可愛に、樹利は目を細めた。 「……分かった、俺がつける」 「す、すみません。 なんか私……男に向いてないですね」 「別に向いてなくてもいいよ。 可愛は俺の女なんだから」 サラリとそう言いながら手際よく装着させる樹利の姿に、可愛は複雑な表情を浮かべた。
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