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「やっぱ覆いかぶさられるのはどうしても嫌だ。
可愛、横になれよ。俺がお前を抱くから。
……自分の上に乗るのは複雑な気分だけど」
「あ、はい。すみません」
と可愛は頬を赤らめつつ、横たわった。
「しかし、こう見ると俺の身体はデカいな」
と樹利は息をついて、肩をすくめた。
「樹利さん、怖くない?」
「正直怖いけど、腹を括ったから。可愛は何も心配しなくていい」
樹利はそう言って、可愛の髪を撫でつつ、
「それじゃあ……」
と、ゆっくりひとつになった。
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