二人に起こった奇妙な出来事

30/31

2557人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
――― ―――――― ――――――――― 朝陽が差し込む中、樹利と可愛は全身のダルさを感じながら、そっと身体を起こした。 「なんか……すげー変な夢見た」 脱力したようにそう告げる樹利に、 「……私も変な夢を見た気がします。覚えてないけど」 可愛も息をついた。 「とりあえず疲れる夢だった気がするな」 「はい、私もです。 なんだか寝汗かいちゃって、とりあえずシャワー浴びてきます。借りますね」 そう言って起き出しそうとした可愛の手首をつかみ、腕の中に抱き寄せた。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2557人が本棚に入れています
本棚に追加