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「や、やだ、これどうやったら治りますか?」
膝を抱えたまま真っ赤になって、そう尋ねる可愛に、
「とりあえず、トイレに行ったら治る」
と樹利は腕を組みながらサラリとそう告げた。
「え、えっ?そうなんですか?」
「ああ、行って来いよ」
「って、あの、樹利さんの姿でトイレとか嫌かもです。
わ、私の中ですごく憧れが強いので、トイレとか行かないくらいに」
「はっ?可愛といる時もトイレ行ってるだろ?」
「そ、そうなんですけど、リアルに樹利さんの姿でトイレとかなんて」
「着いて行ってやろうか?」
「だ、大丈夫です……それにこんな話をしていたら普通になりました」
恥ずかしそうにそう告げた可愛に、
「そっか、じゃあ俺はとりあえず、シャワー浴びようかな。
可愛の身体は小さいから洗いやすそうだな」
と樹利は楽しげに腰に手を当てた。
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