小さな村の男の子

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「でもただでさえ俺なんかを育ててくれたのに学校に行きたいなんて言えないよ。」 そうこれが俺を悩ませている理由だった。 俺は居候してる身だ。それなのに高校まで行きたいなんていったら迷惑かかる。 だからなかなか言い出せなかった。 「大人をなめんなよ。そんな子供の我が儘を聞いてやるのが大人ってもんだ。それともすぐ諦められるような中途半端な気持ちなのか?」 俺は首を横に振る。 「なら言ってこい。ちゃんと腹わって話せ。」
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