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ラ「まぁ、取って喰われる訳でも無いし頑張って~。」
俺は手をヒラヒラと振りながら寝床へ向かう。
ミ「この、裏切り者~~です!!」
フワァ…眠…。
その晩、ギルド中に幼女の叫び声が響いたそうな…。
~翌日~
ミ「よくも昨日、裏切ってくれたです!
その報いを受けるです!」
ヒョイ
ラ「女の子なんだから飛び蹴りは駄目だよ。」
ミ「むー!離すです、離すです!!」
ミカはバタバタと暴れ、まるで駄々をこねる子供のようだ……あ、幼女だから当たり前か。
ラ「はいはい…暴れるのを止めたら離すよ。」
ミ「う~……分かったです…。」
ミカはピタリと止まる……が、大体こいつ事だから降ろした瞬間に蹴ってくるに決まってる。
掴んでいた首根っこを離してやると案の定飛びかかって来る。
ミ「油断大敵です!」
ラ「はい、残念。」
ミカが飛びかかって来ると同時に拘束魔法を発動しミカは空中で黒い鎖にグルグル巻きにされる。
ミ「離すです!!離すです!!」
ラ「離したらまた飛びかかって来るだろう?
なら僕はその拘束を解かないよ。」
ミカは頬を膨らませあからさまに機嫌が悪くなる。
ミ「意地悪です…。」
ラ「なんとでも。」
子供の躾はちゃんとしておかないと将来わがままな子になるからな。
マ「…ライ…何してる…?」
ラ「あ、おはようマリ。
これかい?ちょっとしたお仕置きだよ。」
ミ「助けてです!」
パリン!
ラ「またか…一体どんな方法をつかったんだか…。」
今起こった事を説明すると、ミカがマリに助けを求めた瞬間にミカを拘束していた魔法が破壊されマリは膝の上にミカを乗せた状態で現れたんだ。
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