決戦

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大広間で二人の男が睨み合っていた。 「ようやく追い詰めたぜ」 赤いメタリックなボディーアーマーと同じ色のフルフェイスのヘルメットで全身を包んだ男が言葉を発した。 「追い詰めた?誘き寄せられたの間違いじゃないか?」 もう1人の顔の片側を仮面で隠している男が相手を小馬鹿にしたような口調で言い返した。 「……お前のところのボスはどうした?」 アーマーの男が仮面の男に問いかける。 「あぁ~あのただ偉そうにしてることしか脳のない馬鹿ならお前が来る少し前に破棄したよ」 仮面の男は感情のこもっていない声で答えた。 「お前の仲間だろ?なぜ殺した?」 「それを聞いてどうする」 仮面の男が質問を質問で返した瞬間、アーマーの男の拳が仮面の男の顔めがけ放たれた。 パシッ しかし、その拳は顔面には当たらず仮面の男の片手で受け止められる。 「なぜ殺した?」 アーマーの男は先程より強い声色で再び言い放つ。 「何怒ってるんだよ?俺がヤらなくてもどのみちお前がヤってたろ?正義のヒーロー様」 仮面の男は口元を醜く歪め、嘲笑うようにアーマーの男に言った。
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