第1話『先輩がツンデレだった件について』

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「で、祐樹は文芸部入ってくれるの?」 あ、返答をすっかり忘れていた。 まあ、答えは決まっているのだけれども。 「入部させていただきます。」 「ほ、本当!?」 「はい!男に二言はありませんよ。」 「あ、あ、ありがと」 だんだん声が弱々しくなって聴きづらかったけど多分ありがとうって言っていた。 残念ながら俺は、ラブコメ主人公のような鈍感スキルを持ち合わせていない。 ましてや『え?なんだって?』などとは、一生言うことがないだろう。 鈍感主人公爆発しろ。 でも、敏感な主人公もそれはそれで気持ち悪いよな。 まあ、主人公なんてもんは黙っててもモテるんだから鈍感だろうとなかろうと関係ないだろう。 く、悔しいです。 「ちなみに、いつから部活あるんですか?」 「明日からよ!あ、そうだメアド教えるわね。」 な、なんだって!? メアドだと… め、メアドといえば、初日にみんなから教えてもらえるのは嬉しいよな。 でも、いざ、女子にメール送ると変な外人さんからのメールが一秒後ぐらいに帰ってくるのどうにかしてほしい。 確か、MAILER-DAEMONとかいう人なんだよないつも。 怖いわー。ネット世界ってマジ怖いわー。
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