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「わけが…わからないよ」
教室に入るや否や俺は絶句した。
なぜならそこに、見知った顔があったからだ。
「翔…?お前どうしてここに…?」
「おう星川!久しぶりだな。」
短い黒髪をツンツン立たせた少年。
名前は、日向翔。
俺の幼馴染だ。
「お、おう。じゃなくて、なんでお前が!?」
「見ての通り受験したんだよ。」
「っ…違う!聞きたいのは、なんで受験したんだってことだ!」
普通の中学生なら受験するだろう。
でも、俺達の中学は、一貫校だからよっぽどの事情がないと出ないはず。
こいつは、俺と違いイケメンだ。
学校では、クラスが全く違かったから関わりはなかったが
中学でもリア充生活を送っていたよな。
つまり、現状に満足していたはず…なのになぜ?
「言わなきゃ…ダメか?」
いつもの笑顔からは想像できないような悲しげな目が俺に向けられる。
「…っいや、言いたくないならいいんだ。すまん」
「おう…」
なんとなく、気まずい空気が流れる。
俺が疑問を口にしなければよかったと後悔するも後の祭り。
はぁ…なにやってんだよ俺。
ガラガラ「ほら、席付け~」
がらりと空気が変わる。
先生のおでまし…だ?
ドアが開いた方を向く。
すると、あまりにも小さな体が目にはいった。
さらに、胸はつるぺた。
…幼女が紛れ込んでしまったのだろうか。
なんてことだ…
お兄さんがイタズラしちゃうぞ☆
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