第1話『先輩がツンデレだった件について』

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「あと、五分耐えろよオラァ」 現在俺は、ものすごい現象に遭遇している。 なんと、幼女にメンチ切られているのだ。 こんなのもいいかなとか思ったさっきの俺、マジ氏ね。 だってさ、宙吊りなんだぜ? 最初、地味な痛さに快感を覚えてたけど、30分迎えてから三途の川見え始めちゃってるからね。 これは、SMプレイとかの比じゃない。 そして、今、やっと終わりが見え始めたのだ。 もう、ゴールしてもいいよね。 「えーと、君が星川くんでいいんだね?」 さっきまでとは、一転して純真無垢な笑顔。 時間が終わったら鬼人化モードは解けたらしく、ただの幼女に戻っている。 さっき怒ったのはおそらく幼女と言われたからだろう。 俺にとって幼女とか褒め言葉なのに。
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