だから俺にフラグは立たない

プロローグ

【フラグ】とは何か？

それは、アニメやゲームにおいて「○○する」→「○○なる」と決まっているパターンのことだ。

例えば、学校の登校時、曲がり角でトーストを咥えている女の子とぶつかった。すると、その朝にクラスへ転校生として紹介されたのが朝ぶつかった時の女の子で「あー! あんた、朝の!」とか言われる。

これは、フラグの中でも【恋愛フラグ】というもので、この後に恋愛関係に発展することを示すフラグである。

よって、美少女に恋愛フラグを立てることにより彼女になると言っても過言ではないだろう。

しかし、現実はそうは甘くないもので、ゲームやアニメのように美少女にホイホイフラグを立てるのは、波平に髪の毛が生えてくるぐらい無理な話だ。

でも、可能性はある。

波平が発毛に成功するかもしれないように。
いや、波平は無理だな。

まあ、何が言いたいかと言うと、まだ三次元を諦めるには早いと言いたいわけだ。

美少女にフラグを立てられるのが、何億分の一の確率しかないとしても、何億分の一になるやつはいるってことだ。

ならば、その何億分の一ってやつに俺はなりたい。