第1章 ケイ・ソルガイア

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「かなり楽になるな」 「そうだね」 ケイは指を折って数える。彼が入ると見張り番は5人になるから、 「ちょうど5日に2回で済むんだ」 エディが歓声を上げる。 見張り番は14歳になった男が妻を持つまで行い、ケイとエディの他に二人いた。気のいい彼らには、見習いのあいだ世話になった。 「まともに眠れそうだ」 「いつも寝てるじゃないか」 何のことかな、とエディは受け流す。 異変が起こったのは、その時だった。
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