第1章 ケイ・ソルガイア

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「ねえ、エディ」 ケイはあくびを噛み殺す。 「ん」 「ちょっと寝ていい?」 「狭い」 間髪入れずエディは拒否した。 「それはお互い様だよ」 「俺の膝で寝るか?」 「馬鹿」 足場から宙に下ろした右足で、エディの左足を蹴る。 「誰が馬鹿だ」 そう言って彼は反撃する。ケイの足はエディの足に絡め取られる。 「わ、それ反則」 逃げようと足をばたつかせると、片方の靴が脱げて、下へと落ちていく。 「やったな!」 エディの靴を脱がそうと躍起になる。足での攻防を終えると、双方の両足ともに裸足になっていた。
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