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敵国降伏
前章の桜門の上部に、掲げられている扁額(へんがく)です。
これは、蒙古襲来の際に炎上した、社殿の再興にあたり、醍醐天皇の『敵国降伏』の御宸筆を、亀山上皇が納めたものです。
一見、この『敵国降伏』は、力づくで敵を降伏させる。
そう言う意味に、取られがちですが…漢文的には
《敵が降伏してくる》
と言う、受動態なのです。
覇道ではなく、王道なのです。
これは、いかにも日本的な考え方ですね。
尚、GHQの指弾を避ける為に、終戦直後に一度外したそうです。
そして、昭和27年の『サンフランシスコ講和条約』締結後に、復活させたそうです。
実は…
境内には『敵国降伏』と刻まれた鳥居が有りますが、地元にも余り知られていません。
訪れた際には、ぜひ探してみて下さい。
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