第一章 血の池地獄

5/54
前へ
/418ページ
次へ
   洸輝は、悪びれもせずに答えた。 「池が、真っ赤に染まって行く動画をアップしたら、面白くてウケると思ったからね」 「それが、問題になるとは思わなかったのかね」 「いや、単なるイタズラですよ」 「君が投稿した動画に、どのような反応があったか確認したのか」  洸輝は、あっさりと首を振った。  閲覧数は一度確認したものの、その閲覧者のリアクションまでは未確認だとか。捜査員は、タブレット端末を使い、その反応を洸輝に見せた。 “これ、殺人事件じゃないのか。” “本当の血の池かと思って気分が悪くなった。” “これ、池の中の生物はどうなった?” “イタズラにしても、趣味が悪いよな”  主だったところは、このようなコメントであろうか。
/418ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1925人が本棚に入れています
本棚に追加