プロローグのような何か

4/5
前へ
/139ページ
次へ
男「…………あるではないかっッ!!!!!」 男は走り出す 表情を崩し 必死になってそれを止めんとする 男は叫ぶ 「奴を止めろ『創世神』よ!!! 今すぐに!!! 動きを止めろ!!!!」 光の速さをも超えかねない速度で 気の遠くなるほど離された距離を《破壊》しながら 迫る男に女は振り返る 「なんだというのだいきなり 我らはここから出られないこいつを仕留めれば良いだけだろう 何をそんなに「違うのだ!!!!」 男は尚も進む 「奴は“歪み”だ!!! 各世界の許容量を超えたイレギュラー共が産んだ!! 均衡を崩すほどの“欲望”の塊だ!!! 『破壊神』と『創世神』でも押さえきれないほどの力の奔流が求めているのは!!! 奴に唯一足りないのは!!! “意思と魂”だ!!!!」 男が叫ぶと同時に “歪み”の触手の勢いが増す そして ―――――ッッッバギイイィイィィイイィィン 最果てまで伸びた触手は “見えない壁”を突き破った
/139ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加