第1話

17/18
前へ
/18ページ
次へ
部屋に戻った俺は、悟志へと電話をかけた。 「おい!悟志!どうなってるんだよこれは!ニュースで報道されてるじゃねぇか!」 「ご…ごめん。あの後、Twitterをチェックしてみたら、名前も学校もバレてて…今、親が警察と電話してる…」 「なんだよそれ…俺は!?俺は関係ないんだよな!?悟志!!」 「分からない。分からない…けど、学校にもバレてるから…」 「っ!!どうしてくれるんだよ!!俺はどうなるんだ!?大学は!?親父の会社は!?家族は!!?」 「……ごめん…。ツーツーツー」 「おい!チッ!電話切ったのか悟志!!」 悟志の家に電話が来ていて、俺の家に来てないということは、大丈夫だよな。 この際、悟志には申し訳ないが、俺は真剣に大学を目指してる。俺は素面でいよう。 ーその時、低音とも高音とも言えるような電話の電子音が家中を鳴り響いた。 リリリリリーリリリリリーリリ……
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加