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部屋に戻った俺は、悟志へと電話をかけた。
「おい!悟志!どうなってるんだよこれは!ニュースで報道されてるじゃねぇか!」
「ご…ごめん。あの後、Twitterをチェックしてみたら、名前も学校もバレてて…今、親が警察と電話してる…」
「なんだよそれ…俺は!?俺は関係ないんだよな!?悟志!!」
「分からない。分からない…けど、学校にもバレてるから…」
「っ!!どうしてくれるんだよ!!俺はどうなるんだ!?大学は!?親父の会社は!?家族は!!?」
「……ごめん…。ツーツーツー」
「おい!チッ!電話切ったのか悟志!!」
悟志の家に電話が来ていて、俺の家に来てないということは、大丈夫だよな。
この際、悟志には申し訳ないが、俺は真剣に大学を目指してる。俺は素面でいよう。
ーその時、低音とも高音とも言えるような電話の電子音が家中を鳴り響いた。
リリリリリーリリリリリーリリ……
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