第1話

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「大丈夫だって。ほら、サクッと撮ってまた戻ればすぐ終わるしバレないって」 確かにこんな田舎の駅、5分や10分で人が来るかと言われればそうでもない。 「…じゃあ、少しだけ撮るか…」 単語帳を鞄にしまい、悟志と共に線路へ降りた。 この時俺が、否が応でも悟志を注意し、こんな馬鹿げたことはやめろと言っていたら、今までのこんな平凡な日々ですら崩さずに済んだかもしれない。
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