KISS1

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「んぁー?」 朝 目覚ましがなる前に目が覚めた俺は変な感覚を覚えて顔をしかめた。 どうしようもなくくっつきたいというか触りたいというか……ようするに人肌が恋しい。 あれ?俺って人とくっつくの苦手だったよな? 浮かんだ疑問と矛盾するよう衝動に駆られる体。 俺おかしくなった? でも人肌が恋しいっていうのはなんか違うような気もする。 もんもんと考え込む俺をよそに時間は刻々と進む。 早く目が覚めたからなる前に止められた目覚まし時計。 なんてーんだろ? ちゅーしたい。 いや ファーストキスもまだだけど、さ なんか、なんかさ無性にちゅーしたいと思ったんだよ。 よよよよよ、欲求不満ってやつか!? 頭を抱えてベットの上で丸まる。 え、俺好きな人居たこともないのに、え?彼女も居たことないし、そういうことなんて一切したことないし…… 頭の中はパニックで考えが纏まらない。 「あ、」 そういえば学校…… ふっと思い出して顔を上げて時計を見る。 あっれー? 長い針が12で?短い針が8? えー、俺んちから学校まで走って20分かかるだろー? 点呼が8時半だから…… 遅刻だぁぁぁあぁ!!!
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