KISS1

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はい 結果から言うと間に合いませんでした。 足がグネッとなってズベシャ!とね、なったんですよ。 まぁ、あれですよあれあれ ようするに転けたんだよ! この歳にもなって! くそ恥ずかしーな……。 そんな俺は只今保健室に向かっています。 足痛い……。 グネッて痛い足を引きずって歩く。 いやー流石にHR中だからか静かだねー。 ここで俺の高校の説明をしよう! 俺、佐伯柚琉(さえきゆずる)高校一年が通うこの高校はスポーツが有名でプロを沢山排出している! んで去年まで男子校だったんだけど、なんか「これからは女子もスポーツの時代じゃー」っていう校長の言葉で今年から、ようするに俺と同じ学年から女子が入ることになった。 まぁでも、いきなり共学にしても女子は集まらず、6クラスあるクラスのなか1クラスに女子が2ずついるくらいかな? しかも、そのほとんどが彼氏持ち……俺の青春終わった。 だから、朝からの変なキスしたい、っていう衝動を解消してくれる女子はこの学校には居ないわけだ。 コロン 少しでも衝動を抑えるために舐めている飴を転がす。 放課後飴買いに行かないとだな。 そう考えているうちに保健室が見えてきた。 おーやっとこの足の痛みとおさらばだッ! 心持ち早くなる歩みで保健室に向かう。 うし、着いた! ガララッ ありゃ?保険医居ねえ……? なんだよもー。 勝手に棚から湿布を拝借しぽっこりと腫れている足首に貼り付ける。 うし、これでいっか。 外れそうでちょっと心配だけどいけるだろ。 利用者名簿に適当に名前を書き込んで扉に進む。 あー、歩き難い。 後少しで扉に着くってところで足がもつれた。 柚「うわっ!」 転ける! ガララッ 訪れるだろう痛みに備えてギュッと目を閉じる。
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