217人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「うわぁ、たくさんある」
鞠弥が見ているのは、クラブ部活動表。
学園公式の部活が網羅されている。
「先にまとめてくださいね。
どんどん後から来ますから。
終わってからゆっくり見てください」
「はい……」
慎一に注意され、鞠弥は視線を慌ててハンドアウトの塊に戻した。
ここは、生徒会室。
新生活にワクワクしているうちに、
生徒会補佐になってしまった鞠弥。
まさか自分がそんなことをするとは、
ペンの先ほども思っていなかったけど。
「高3は、終了だ」
隣から聞こえた声に、
鞠弥の心臓がドクンと跳ねた。
最初のコメントを投稿しよう!