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「わかったわかった。君は大人だよ」
「む~ぅ!!全然、信用してな~いぃ!!」
正直、相手にするのが面倒になってきたのがバレたのか、ソラちゃんはよけい怒ってしまったみたいだ。
何故か人も集まってきたみたいだし、なんとかしないと。
だが、どうするか……。
「もう怒ったぁ!!アンタぁ!!私と勝負しなさいよぉ!!」
「は?勝負?」
どうするか考えているとソラちゃんは腰に手を当て、ビシッと指さしてきた。
「そうだよぉ!!私が勝ったら、私を子供扱いしないことぉ!!私が負けたらぁ……う~ん……なんかあげるぅ!!どう?」
「いや、どうと言われてもな……。大体、どんな勝負するんだ?」
「模擬戦だよぉ!!先に一発当てた方が勝ちなのぉ!!」
なるほど、なら軽く叩くだけでいいか。
「わかった。今からか?」
「ううん、今日はもう暗いからぁ、明日するのぉ!!場所は私が案内するからぁ、朝になったら入口にきなさいよねぇ!!」
……暗いから明日、ねぇ。早く終わらせたいから今からでいいけど、また話がこじれるかもしれないし合わせるか。
「了解。じゃあ、明日な」
「逃げないでよねぇ!!」
ソラちゃんはそう言うと、風のように去っていった。やれやれ、やっと解放されたか。
だいぶ時間経ったが、酒場に行くか。
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