第1章 旅立ち

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「わかったわかった。君は大人だよ」 「む~ぅ!!全然、信用してな~いぃ!!」 正直、相手にするのが面倒になってきたのがバレたのか、ソラちゃんはよけい怒ってしまったみたいだ。 何故か人も集まってきたみたいだし、なんとかしないと。 だが、どうするか……。 「もう怒ったぁ!!アンタぁ!!私と勝負しなさいよぉ!!」 「は?勝負?」 どうするか考えているとソラちゃんは腰に手を当て、ビシッと指さしてきた。 「そうだよぉ!!私が勝ったら、私を子供扱いしないことぉ!!私が負けたらぁ……う~ん……なんかあげるぅ!!どう?」 「いや、どうと言われてもな……。大体、どんな勝負するんだ?」 「模擬戦だよぉ!!先に一発当てた方が勝ちなのぉ!!」 なるほど、なら軽く叩くだけでいいか。 「わかった。今からか?」 「ううん、今日はもう暗いからぁ、明日するのぉ!!場所は私が案内するからぁ、朝になったら入口にきなさいよねぇ!!」 ……暗いから明日、ねぇ。早く終わらせたいから今からでいいけど、また話がこじれるかもしれないし合わせるか。 「了解。じゃあ、明日な」 「逃げないでよねぇ!!」 ソラちゃんはそう言うと、風のように去っていった。やれやれ、やっと解放されたか。 だいぶ時間経ったが、酒場に行くか。
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