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パパが突然に亡くなってしまって…
悲しくて仕方なかった。
だって、
中学の何時くらいかな…
思春期の女の子だもん。
お父さんっていう存在が鬱陶しく感じる年頃で…
それ以降、ほとんど直接話もしなかったから。
でもね?
本当は大好きだったのよ…
小さい頃のように抱っこして欲しいって思うこともあったの。
今度帰ってきたら、
「パパ!抱っこ!」
って何度も言おうと思ったのに、いつもパパはお兄ちゃんたちと話をしてて…
そばに寄ることもできなかったの。
もっと素直になれば良かった…
もっと大好きって伝えていれば良かった…
パパ…
あのね…
パパに聞いて欲しいことがあるの。
今年も庭に綺麗な紫陽花の花が咲いたよ?
パパが大好きだった花。
この花の前で、彼が私にね…
結婚してくださいって。
プロポーズしてくれたのよ…
喜んでくれるかなあ…
パパ…
許してくれるかなあ…
パパ…?
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