北極星

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―里佳。 いつかまた、君が昔のように笑える日が来ますように。 その小さな背中に抱えた痛みを、少しでも分かち合えるように。 聞こえるか?兄貴。 どうか、僕らの行く先にその光を届けて。 そこから、ずっと同じ場所から、見守っててくれよな。 「里佳」 小さな決意を胸にそう呼ぶ僕の声に、彼女はゆっくりとこちらに振り返った。 end.
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