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「お買い上げ、ありがとうございました~」
買うのは麺だけだった為、買い物は早く終わった
家から店までは徒歩で10分かかる程度の距離である
俺はのんびり道を歩いた
フォンフォン...
突然、サイレンのような音が聞こえて、物凄いスピードで走る車とそれを追いかけるパトカーが現れる
「なんの騒ぎだ…?」
そう呟いたのも束の間、追い掛けられているらしい車がこちらに走ってきた
歩道に乗り上げ、こちらを轢きにきたかのように迫る
運転手はただ逃げることに必死なのだろう
「あぶなっ!」
すぐさま後ろに翻り、それを回避
グサッ
瞬間、なにかが刺さった
一瞬、なにが何だか分からなかったが、すぐに痛みが体中を駆け巡る
痛みの根元は胸のあたり
そこに目をやると、剣の先のような尖ったものが、胸辺りから突き出していた
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