プロローグ

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「なぁー、おっちゃん。 通してくれたっていいだろ? アタシ、勇者だぜ?」 一人の少女が大人の男性に しがみつき、ぶんぶんと 体を揺らす。 「ああもう、離しなさい!」 「ひょわっ」 ドシン! 男性が無理矢理少女のことを 振り払う。 少女は下から睨み付けたが、 男性の威圧に敵わず 黙り込んでしまった。 はー…とため息をつきながら 男性は言う。 「だから、君みたいなおちびちゃんが勝手に行ける世界でないの。 だいたい『18歳以上』でパーティー組まなきゃクエストには行けないし…。」
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