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ーーちょっと僕の話を聞いてくれるかい?
その時僕はいつものように仲間と一緒に自分の持ち場にいたんだ
大抵の人は僕たちの前を素通りしていくか時々視線をよこすだけなんだ
「どうせ選ばれるなら若いヤツがいいよな」
仲間はそう言うけれど僕はそうは思わない
若いヤツは上のいいとこだけ取って後は捨てるヤツが多いんだ
反対に年くってるヤツの方が最後まで大事に扱ってくれる
その時僕好みのちょっと老けた、生活に疲れてそうな微妙な女が来たんだ
僕は必死にアピールしたさ!
「お願い!僕をみて!」
だけどその女はサッサと素通りして、手にはデカイお弁当を持っている
「やっぱりな…ガッツリ食べそうだもんな、あの女」
今日もゴミ箱行きかな…そう思って肩を落としていたらひとりのうだつの上がらなさそうな男が僕を見てるんだ
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