ハロウィン

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徒歩で約15分、俺らの目の前には目に写りきらないほどでかい豪邸があった。 「これはさすがに…でかすぎるだろ……」 「予想をはるかに上回ったな…」 「どこのアニメだよw」 俺、和樹、雁来は口々にそう言った。 「あんた達来たことなかったの?」 「アタシ達はよく来るけど?」 「僕も何度がお邪魔させて頂いたことがあるよ?」 蒼葉、千景、そして一人だけ男子の翔は俺らと反対のことを言った。 え?うそ、お前ら行ったことあんの? いや、女子ならまだわかる。女子なら。 だが何故男である翔、お前がいるんだ。 女子ってあまり異性を自分の家に入れない生き物じゃなかったったけ? それとも何だ。 イケメンだからか。確かに中性的だがこの男子のメンバーの中じゃ一番整ってるもんな、お前。 「爆ぜろイケメン」 翔をジッと見ながらボソリと呟いた。 そしたら… 「弾けろイケメン」 と、雁来も言ってきた。お前も整ってるだろ。 つかあれか。これって乗らなければいけないのか? という目線を雁来に送っていると、それに気付いた雁来がこちらを見て親指を立てた。 うん。やれってことだね。 再び目線を合わせて… ……せーのっ! 「「バニッシュメント ディス ワールド!」」 ……………… 「……ぷっ」
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