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隣のクラスのサトが、休み時間、いつものようにオレんとこにやってきた。
「よ」
「…おう」
「なにやってんの」
「別に。 つうか、おまえはなんで休み時間のたんびにここに来るわけ」
オレが言いながら、机に突っ伏していた上半身を起こすと、
「べっつにー」
と、サトが教室内を見渡す。
そして目的のものが見つかったのかはわからないが、そのままオレに「あ」と視線を戻した。
「そう言えばさ、徳丸がおまえの彼女んこと気に入ってるっぽい」
「へえ」
「やる?」
「うーん…」
「金はないけど、ソフトならあいつ、結構持ってる」
「じゃ何持ってんのかリスト作ってって言っといて」
「オケ」
言ってまた、辺りを見回すサト。
「なんか探してんの?」
オレがたずねると、サトがびくっとして変な顔をした。
「いやっ、べっつに!」
「…ふうん」
別にいいけど。
焦った様子のサトからオレは視線を外す。
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