第1話

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私が三才の時、 親が何処かに私を連れていく。 状況から考えてあまりいい所には行かないようだ。 と、たどり着いたようだ。 で、誰だかよくわからない男の人か女の人が何かを手渡してきた。 今ではポピュラーな箱のなかにブロックを入れていく玩具。 形が合わないとブロックは入って行かないことに私は興味津々ですべてのブロックを快調に入れていった。 そのほかにもいろいろやったようだが興味がなかったのでよく覚えていない。 そんな記憶が気になって親に聞くと気まずそうに、 「覚えてたんや、お前ちっちゃかった忘れてると思ってたけどえらいもんやな」 そう言って事のあらましを教えてくれた。 なんのことはない。 私があまりに片言しか話さないので親が自閉症を疑い、 そっち系の施設で知能テストを受けさせた。 で、結果は…片言しか話さないのは自閉症ではなく、単なるコミュニケーション不足によるもので、会話をしてたらそのうち話すようになると言われたらしい。 それにテスト結果は一般的な指数は100らしいのだが、私は130あったらしい。 私の三才の時の記憶は親にとっては気まずいものだったかもしれないが、私には面白かった記憶でしかない。 それにしても三才の時の記憶が今もあるとは、三つ子の魂百までと言う諺はあながち冗談では無いんだなあと思った今日この頃。
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