第五章 輪郭

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   そして、地盤と手口。コイツはこの辺りから少し離れた横須賀付近が地元との事。  手元の資料及び過去に青木のツレだったという人間から覚えている範囲で詳細に話を聞いた限り。  青木が行っていた犯罪やそれに近いもののやり口は出来心や成り行きなんていうものはひとつもなく。  全てにおいて計画的で確信犯と言える。そして面白半分で金儲けが目的のものがほとんどだ。  凛花から預かった写真を見る限り、青木のルックスはなかなかのもの。  見た目だけでいえば、惚れてしまう女を量産出来てもなんらおかしくはない。  当人も自覚と自信があるようでその容姿を生かして。  その頃から今回の依頼ケースのような――いや、それよりも遥かに酷いスケコマシをずっと行っていた。
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