第五章 輪郭

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   少年法を熟知しての悪用はもちろん。あえてそれを無知な仲間に伝え自分の手は汚さずに。老人を狙ったひったくりだとかを集団で行っていた時期もあったそうだ。  また、エピソードとしてはヤーサンに目を付けられ追い込みをかけられたというのもあった。  その絡まれた際、仲間を犠牲にして時間を稼ぎ、その隙に自分の身だけは金にモノをいわせて仲介役を使い話をつけたとかつけないとか。  強きにはへりくだり、弱者を見つけては食い物にしていく。  自らの欲望に忠実でまさにやりたい放題といったところだろう。恐喝やリンチも当たり前。  自分より劣ると青木が考えている者達や反抗者への暴力はみせしめの意味も含め、かなり凄惨を極めたらしい。  極めつけはガキの時分からクスリの売人の真似事や組織立ったウリの斡旋。  使う女も商売女だけじゃなくて当人が時間をかけて集めたものや、そうでなくても仲間内の情報で集めた家出少女だとか弱味のあるオンナ達。  いろんなネタで脅かされて嫌々やっていた娘も大なり小なり混じっていたとか。  要するに金になれば手段を問わずなんでもやっていたという事。
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