11人が本棚に入れています
本棚に追加
そこまで考えて我知らず涼子は眉間にシワを寄せ眉に力が入った顔になった。そしてそのまま康介にチラリと視線を向ける。
さり気なくそれに視線を重ねた康介。涼子を見つめ返すと柔らかく声を出していった。
「その顔、けっこう怖いっすよ社長? ……自分だけに。それもたまになら素敵ですけど。今はもっと気楽にいきましょう」
その言葉に。
つのった毒気を抜かれ身体に入った力が緩んだ涼子。軽く息を吐いて口を開く。
「ふふっ、そうよね……。余計な事は考えてもしょうがないわ。まずは目の前の仕事にのみ集中をしましょう」
「それがいいっす」
「さて、と。じゃあ、ボチボチ飛ばしていきますか……康介の準備はいい?」
最初のコメントを投稿しよう!