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「けど、これでいろんな問題全部どうにかなるんすか?」
「うーん、たぶん」
前方に視線を向け動く景色を眺めながら康介は言った。
「社長にいいつけられた事はだいたい出来たつもりっすけど」
「そうね。アイツらが仕事を受ける条件の外郭はクリアしたって感じかな」
「条件すね……」
「残念ながら私には専門知識はないし。餅は餅屋。まるごと任せちゃったけどこちらの意図には沿うって話よ?」
小さく息をつき康介。
「……まぁ、別に自分はどうなってもいいんすけどね。最悪社長と死ぬのも悪くないですし」
その康介の言葉をみなまでちゃんと聞き終えて。
うふふ、と笑った涼子が声を出した。
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