第十三章 交渉

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  「けど、これでいろんな問題全部どうにかなるんすか?」 「うーん、たぶん」  前方に視線を向け動く景色を眺めながら康介は言った。 「社長にいいつけられた事はだいたい出来たつもりっすけど」 「そうね。アイツらが仕事を受ける条件の外郭はクリアしたって感じかな」 「条件すね……」 「残念ながら私には専門知識はないし。餅は餅屋。まるごと任せちゃったけどこちらの意図には沿うって話よ?」  小さく息をつき康介。 「……まぁ、別に自分はどうなってもいいんすけどね。最悪社長と死ぬのも悪くないですし」  その康介の言葉をみなまでちゃんと聞き終えて。  うふふ、と笑った涼子が声を出した。
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