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黙る涼子に凛花は再び言った。
「酔いつぶれる前にひとつだけ聞きたいんだけど。『今度の仕事』楽しかった?」
凛花の質問に。
即座に涼子は何度も大きく首を横に振って。
そのまま口を開く。
「――ううん。全然まったくこれっぽっちも楽しくなかったわ」
「そうなの? それなりに上手くいったように見えるのに。……もしかして思うところがあって私に気を使ったりしていない?」
「ははっ。天の邪鬼に使う気遣いなんてないわ」
そこでクスリと口元を柔らかく綻ばせて。涼子はハッキリとその唇を開いていく。
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