プロローグ

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子どものイタズラか、それとも本当に助けを求めているのか、すぐに理解はできなかった。 もし本当に助けを求めているのなら、絶対に放って起きたくはない。 しかし、イタズラにまんまと乗るのも少し気に入らない。 ふと、先ほど見た宇宙人のニュースが頭によぎった。 俺はポケットにたまたま入っていたメモ帳を一枚ちぎり、 「やぁ、僕は宇宙人。どうしたんだい?」 と書いて、手紙が入っていた封筒の中に入れた。 これなら、イタズラを流すことにもなるし、子供が助けを求めているなら、それへの対応もできる。 俺は封筒を元の位置に貼って、トイレを出た。 どうせ来週も来るわけだし、返事があったらあったで、また考えよう。
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