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俺の視界に入る美白な肌が眩しい。
それと対比されるように際立つ艶のある黒く、ストレートで長い髪の毛。
すっぽりと被った麦わら帽子。
どうしてだろう、どうしてこんなに俺を魅了するんだろう。
夢中になって、もう俺、自分がおかしくなってしまいそうだ。
時たま訪れる、彼女を抱きしめたくなる衝動。
まさしく今だ。
「次は、もっともっと休みを取って、キャンプに行きたいですね。
今日みたいに海に行って、泳ぎたいですし、ビーチバレーも楽しそうじゃないですか!
釣りなんか私やった事ないし、やってみたい!
そして夜に食べるカレーが美味しいんだろうなぁ~…。
夜は満点の星空を見ながら、寝る…。
うわ~!修学旅行みたい!」
すると麻友は、まるで夏休みを控える小学生の下校途中みたいに走り出した。
そして片手で飛ばないように麦わら帽子を抑え、クルッと振り返り、俺に最上級の笑顔を振りまいた。
俺もつられて微笑む、自然に。
ビュッと風がふき、麻友のワンピースを揺らした。
――その時だった。
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