時の砂時計

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『ねぇ…砂時計って知ってる?』 ――オ、オイ、人轢いてしまったよ… 『どんなに楽しくても、どんなに悲しくても同じように砂は落ちていく』 ――どうすんだよ… 『例え、どんな事があろうと"時間だけ"は止まることはない』 ――逃げるぞッ 『戻すこともできない』 時として、人生というマラソンにはハードルが置かれる事がある。 何の前兆もなく、突如だ。 飛び越えていかなくてはならない、いわば『障壁』である。 別の言い方をするならば、絶望、悲哀、だろう。 それを直感的にわかった時が一番辛いだろう。 これは夢だ、これは何かの間違いだと望めど現実とは冷酷非情なものだ。 理解できない。
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