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「二人で同じものを見て、一緒に笑って。それがずっと続いていく…と俺は思ってた」
『バカ』が付くほど真面目な彼が夢見たささやかな幸せ。
それは、加奈さんの思い描いていたものとは少し違っていたのだろうか…
“前髪切るから、目を閉じて” と彼がやわらかいトーンで言った。
言われた通り目を閉じる… と同時に頬の辺りにふんわりと彼の温度を感じた。
私の心臓が少しだけ早く音を打ち始める。
加奈さんはこの温かさを手放してしまったんだ…
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