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萃香『北京へ向かっているのですが。』
村人『おお、それなら近くの村に進士様が里帰りをされている。そこを尋ねるといい。この先の村だ。』
萃香『ありがとうございます!』
(私の中国語は完璧よ!)
実に調子のいい奴である
そして
教えてもらった村にて
村人『あの家に今いるよ。』
萃香『ありがとうございます!』
(どんな人かな?優しい人なら良いけど。)
その家の前
コンコン
萃香『すみません』
?『何か用かな?お嬢さん』
萃香『進士様と伺いました。北京に向かっているのですが。貴方が北京へ帰るときに同行しても構いませんか?』
?『そのような年で一人で北京へ向っているのか?なんと無防備で無謀なのだ!』
萃香『すみません!』
(怖い人だ!)
?『今まで無事だった事か不思議だが、まあいい。男一人寂しい旅路に華がある事は嬉しい限りだ。私は後一月は個々に居るが良いか?』
萃香『大丈夫です!』
?『元気なお嬢さんだな。それより君は何処の生まれだね?知らない訛りがある』
萃香『え、あ。』
(完璧じゃ無かった…………)
?『疑ってはいないが敵の間諜とも限らん。』
萃香『日ノ本です』
?『ほう。一人で来たのか?』
萃香(この人に隠し事はできそうに無いです)
萃香『私は李萃香と申します。信じてもらえるかはわかりませんが気がついたら個々にいました。今は何年ですか。』
?『日ノ本の住人なのに李性、その中国語の使いようか。ふむ、今は1553年4月1日だ。』
萃香『やはり。加えて私は未来から来たました。』
?『は?』
萃香『その反応は正しいです。』
?『証拠があれば信じよう。』
萃香『あなたの名前をあてましょう』
?『良かろう。我が名など有名でも何でもないがそれが出来るなら君は特殊な力があるのだろう。』
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