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萃香『私ならその滅亡自体を回避出来ると思うんです。』
居正『高がこの先どうなるかを知っているだけで運命が変えられるなどそんなに甘いものでは無いと思うが?』
萃香『確かにそうですが物事には必ず起承転結があります。私は明の滅ぶ理由を知っています。貴方はそれを回避する策を練ります。不可能では無いと思うんです。』
居正『なる程。しかしそれには君を役人にする必要がある。科挙を合格出来るか?』
萃香『科挙てすか………しかし、女子は受けることが出来ないんじゃないですか?』
知っての通り科挙は非常に難易度の高い試験である
若くで合格する事が出来るとほぼ国の重職につくことが可能だった
そして女子には清末期の太平天国での実施がされたのが唯一である
居正『制度なんてものは例外を設けるという抜け穴がある。重要なのは君がその年で合格するという奇跡を見せる必要がある。』
萃香『科挙の知識は………』
居正『これから一年間私が教える。君が合格するまでは私の世話人という事になってしまうがいいか?』
萃香『勿論です!』
(こんなチャンス二度とない!)
実は萃香は中国の書の学習はある程度はしている
無知では無かった
居正『今日はゆっくり休みなさい。疲れたでしょう。』
萃香『ありがとうございます!もうクタクタです。』
居正『その言い方だと今日来たのか?』
萃香『え?どうして分かったんですか?』
居正『ただ疲れただけと言うのはおかしいからな。見知らぬ土地に一人でいるのはかなり精神的に疲れる事だ。そんなに元気な訳がない。』
萃香『結構疲れているですけどね』
居正『軽口を叩けるのは元気な証拠だ。』
萃香『そうなんですかね』(ぐーー)
居正『ははは!腹の虫が鳴っておるぞ、何か作れるか?』
萃香『食材が有れば未来の中国料理を作れますよ!』
居正『それは楽しみだ』
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