そしてアホになる

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勇者、ネンザンは考えていた。 (都合が良すぎる・・・。なんでだ?今までは疑問にも思わなかったが、一度疑問に思い、振り返るとおかしいことだらけだ・・・) 「どうしたんですかー?」 プリーストのリプティが声をかける。 「いや・・・。・・・あのさ、俺たちって都合良すぎないか?」 「え?」 「なんていうか・・・ピンチになったら新しい力に目覚めたりとかそういうの」 「そんなの勇者だからに決まってるじゃないですか!やだなーもう」 と軽く笑いながら受け流すリプティ。 だがネンザンは納得いかない。 (夢という線もなくはない・・・か・・・ふむ・・・)
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