教育実習

10/34
前へ
/350ページ
次へ
「桃花、必死でかわいい!!」 「……ちょっと!! いい加減にしないと怒るわよ? …あなた名前は?!」 「オレ? オレの名前は…」 トン… と、ドアが背中にあたる。 いつの間にか 詰められている距離。 背の低い私を 覗き見るようなしぐさに 私は思わず後ずさりしていた。 そのドアに手を置いて まるで私が 教室から出て行かないように ″逃がさない″って するようなかっこうに 私は嫌でも鼓動が早まっていく… 「ちょ、ちょっと近い…」 「オレの名前 "神谷″」 「…………………え?」 「…神谷 圭斗…よろしく 桃花、せんせい…?」 「………っ!?」
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

623人が本棚に入れています
本棚に追加