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『愛想笑い…しない相手がいつか現れる』
猛先輩の言葉…
あの時私には、一生現れないと思った。
だけど、
今、目の前に…居る。
「本当の笑顔…は、また今度…今は無理!…でも私作ってないよ、圭斗くんには…素…だから!」
私はしどろもどろに答えた。
「へえ…
じゃあ素で照れて、怒ってる?」
「そ、そんなに怒ってない…」
戦局は悪くない…たぶん。
目的は達成した。
フラれると思っていた。
玉砕覚悟だった。
いい歳してって笑われたり、バカにされたり、言いふらしたりとかされる?と一瞬考えた。
でも、圭斗くんは
そんな事する子じゃないと信じた。
だから…
自分を自分の本音をさらけ出した。
おかげで慣れない事をして、もうボロボロにくたびれて来たけれど…
「…素の桃花か
…いいね。もっとみたい」
「…ッ!」
でも…どうしよう…
まさかこんな展開になるなんて…微塵にも思って居なかった…!
「…ス、
ストップっ圭斗くん…!」
私は近づいてくる圭斗くんを止めるように両手で彼の胸を押した。
「ここ…外!近すぎるっ!
それにもう学校行かないと…!」
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