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「……パンくず、ついてる」
「………………………え?」
神谷圭斗はまたクスッと笑った。
パン…く、ず…………?!
パンくずですって……ッ!?
「う、うそっ?!」
私はあわてて自分の頬を確かめる。
「…!」
「意外と取れないね。それ…」
神谷圭斗が触れた所にざらっとしたもの…
それは…
「パンくず…ははっ」
神谷圭斗はくすくすと笑って
私をさらに見た。
「………!!!」
全身が火のように
真っ赤になっていくのがわかる。
「い、いや…これは…!」
…今朝私はコンビニで、
コーヒーと一緒にパンを買った。
…確かにそのパンを私は公園で
食べたけれど…
………えーーーっ?
私ずっとパンくず顔につけて
学校来たの?
やだ…私、
すっごく恥ずかしいっ…!!
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