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瞬間、
私の中の何かが弾けた。
高く、空の上へ
引き上げられるような…情欲
桃のような甘美な言葉と手…
神谷圭斗は
私の色欲にそっと火を灯した。
「ねぇ…食べても、いい?」
ぞくぞくするような…声。
耳元から少し離れて
私の瞳を覗き込む。
…些細な動作一つ一つに
期待してしまう自分がいる。
…この子、"神谷 圭斗"
……………慣れている…。
さっきから私の頭に中で
警報の鐘がガンガン響いて煩い。
そんな中、神谷圭斗から
目を逸らせずにいると、
彼はふっと笑った。
「……!」
…私の中の、
芽生えつつある感情を
見透かすように…
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