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…私はその声で我にかえった。
低く甘く魅力的な声の猛先輩と
明らかに違う優しそうな声…
「………」
あさひを背に逆光で
顔がはっきりよく見えない…
けど、『神谷猛』じゃない…
だけど私は、
入口で突っ立ったまま
その男子生徒をじっと
見ていた。
「…あんた誰?」
猛先輩ががよく座っていた
窓側の席…
そこからゆっくり
立ち上がると
その生徒は私に近づく…
「えっと…」
「あっ!」
「!?」
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